みずほ、オリコの筆頭株主に 個人向け融資強化 大手行軸に業界再編加速
3月29日8時33分配信 フジサンケイ ビジネスアイ
みずほフィナンシャルグループ(FG)が、オリエントコーポレーションを2年後をめどにグループ会社化することを決めたのは、「支援を通じて個人向け融資の強化につなげる」(みずほ関係者)狙いからだ。三菱東京UFJ銀行や三井住友銀行と違い、みずほFGはメガバンクで唯一、消費者金融と提携していない。このため、個人向け取引拡大のためには、オリコとの提携強化が不可欠と判断した。
みずほは、消費者金融との提携について以前から「考えていない」(みずほFGの前田晃伸社長)とし、個人向け取引の拡大では、信販・クレジットカード事業の強化を模索していた。今後は、グループ会社化するオリコのノウハウを活用し、カードローン事業の強化にもつなげたい考えだ。
ただ、貸金業規制法の改正により、2009年には灰色(グレーソーン)金利が撤廃され、信販・カード会社の経営環境は悪化。このため、体質強化を狙った業界再編が加速しており、特に「大手銀行の信用力」(信販関係者)を背景にメガバンクを軸にした再編機運が高まっている。
今年4月には三菱UFJフィナンシャル・グループのUFJニコスとディーシー(DC)カードが合併。みずほグループのユーシーカードと流通系最大手のクレディセゾンは10月以降、決済・事務処理業務を統合。オリコも業務を共通化し、グループでコスト削減につなげる。
今回、みずほがオリコのグループ会社化を決めたことでカード事業の拡大戦略が明確になった。メガバンクが主導する業界再編がさらに活発化する可能性もある。